自衛隊体験談

『自衛隊の体験談』言うことを聞かない後輩隊員の指導法や接し方とは

 

ここでは僕が6年間の陸上自衛隊の生活で学んだ『言うことを聞かない後輩隊員に対する指導の仕方』について

実体験をもとに主観ではあるが学んだことを発信していこうと思う。

後輩の接し方とも言える。

僕もかつてこのようなタイプの、いわば税金泥棒といっても過言ではないような

初めから公務員である自衛隊の甘い汁をすすりに来ただけのような輩を後輩にもち苦労してきた経験がある。

当時不器用でバカ真面目であった僕は不用意に感情を吐き出してしまい周囲から批判され

ドンドン自分の立場を悪くしてしまった経験も、、、

教育隊では連帯責任で腕立て伏せをさせたりも出来るのだが、

最近ではそれも禁止されていく風潮であるようだ、、、

世間の批判に怯えていては何も出来なくなるぞ?組織としての自衛隊が成り立たなくなるぞ?、、、

その経験からこの記事では同じ悩みを持つ現役自衛官さんや

自衛隊に限らず職場において部下の指導で悩んでる方の解決のヒントになるのではないかと思い、

経験に基づいた『言うことを聞かない後輩の指導法』について段階的に発信しよう思うのだ。

それでは話していこう。

 

指導する立場の先輩として最低限の振る舞い&努力の3ステップ

1つ目、『公私混同しない』ことと『メリハリをつける』

まず根本的な後輩との接し方として重要なのが『公私混同しない』こと、『メリハリをつける』ことだ。

当たり前の事だ!と言う人もいると思うが実は出来ていない人が多い印象だ。

これができていなければ仕事、もとい訓練でも友達感覚が抜けずグダグダになってしまう。

遊ぶときは遊ぶ、やる時はやるだ!

これをせずに後輩から舐められる人たちをたくさん見てきた。

後輩たちに対してもその事はハッキリと公言してもいいだろう。

 

2つ目 自分自身が仕事で舐められない

『自分自身が仕事で舐められない』ことは1つ目に挙げたことと同じくらい大切なこと。

要するに背中を見せつけてやる事が大事だ!

自衛隊の営内生活で言えば

  • 居室の整理整頓はしっかり出来ているか
  • 訓練でも段取り良く出来ているか
  • 後輩からの質疑応答にしっかりと答えられているか

要は当たり前のことを当たり前に出来ているかってこと。

別に特別難しい事をしなければいけないことではない。

これが出来ていれば『この先輩なら安心して頼れる』と思われる存在になれる。

自分が新参者だった時の事を思い出してみよう。

先輩のことをよく観察していなかったか?

先輩の何が良くて何が好きだったかを仲間内で話していなかったか?

今度は自分たちが後輩たちに見られる立場なのだ。

それを肝に命じておこう。

 

3つ目 同期や先輩からの評判も大切

これは上記2つに次いで大切な話。

例えば僕が新隊員だった頃、教育隊を卒業して部隊配属された時の話なのだが

配属先の先輩の評判が悪かった。

その先輩の同期やさらに上の人たちからだ。

『あいつはお金にだらしない奴』だとか『口だけで何も出来ない』とか言われていた。

その先輩本人の知らないところで勝手に自分自身の第一印象が決まってしまったのだ、、、

別に普段から優秀でいなければならないとかそんなことは言わない、

人としての評判が悪いって言うのはそれだけで後輩からの印象が最悪になってしまうので日頃の行いには十分に気をつけよう。

なんやかんやで自分の行いは自分に帰ってきてしまうのだから、、、

 

このパートのまとめ

  1. 公私混同しない、メリハリをつける
  2. 仕事や訓練で舐められない
  3. 日頃の行いには気をつけること

本題、言うことを聞かない後輩隊員に対する指導、接し方

ここでいよいよ本題に入っていこうではないか。

大抵の場合上記の3つをしていれば後輩たちはついていくと思う。

経験上でもそうだ。

真面目な後輩に至っては例えそんなこと関係なくとも仕事なのだからとついて来てくれる者もいるだろう。

顔を立ててくれる後輩もいる。

ここで話すのはそんな聞き分けの良い後輩の話ではなく

『舐められたら言うことを聞かない』『最初からやる気のない』後輩たちの接し方、指導法だ。

これに関して僕の経験上で得た知識と言うか、学んだ事を語っていく。

まず先輩の立場といってもその経験年数や階級からして役割が変わってくる。

具体的に説明すると

  • 2年目の先輩陸士が直接後輩を指導する
  • 3年目、4年目の先輩陸士、専任士長が2年目の先輩のケツを叩く「指導を促す」
  • 営内班長や若手陸曹が3、4年目の先輩陸士などから報告を受け、それに対応したり彼らに伝達したりする

簡単に説明すれば、2年目が直接後輩を指導し、それでも後輩が何かしら不手際を犯せば3年目以降の先輩は2年目の先輩を指導する。

例を話すと『おい、お前がちゃんと指導しないから新兵がこんな事してるぞ!しっかり指導しとけ!』

そんな感じだ。

もちろんこれはあくまで基本の1例であり状況により年代、階級問わず後輩を直接指導する事もある。

この記事を読んでる自衛官以外の方は自分の職場に置き換えて考えながら読んでほしい。

ではここから『もしもあなたが直接後輩を指導する立場の先輩だったら?』の視点で話していく。

 

訓練にせよ営内生活にせよあらゆる場面で新隊員を教えたり指導する場面は多い。

その中である後輩から同期が公共場所の清掃をサボっていると報告があった時にどうしよう?

1回目は口頭注意でも構わないかも知れない。

キツめにお灸を据えてやればそれで言うことを聞くようになるかも知れない。

もし口頭で何度も言って聞かせてやっても変わらなかった場合どうする?

ここで後輩にどれだけ舐められた態度を取られても感情的になってしまってはいけない

ここで無闇に怒鳴ったり吠えたりしてしまった場合、周囲の人たちから悪い印象を持たれてしまう。「経験談」

ここで取るべき行動は次の2つだ。

  1. その後輩がサボらず自立して出来るようになるまで実行の監督をしてやる
  2. 自分より上の先輩陸士、営内班長などの陸曹に直ちに報告

1に関しては何度口頭だけ指導してもで言うことを聞かない場合自分が直接監督してやるしかないと言うこと。

もっとも先輩に見られないと言われたことの1つも出来ないような奴なので

ここでそう言った皮肉の1つでもぶつけてやっても構わないだろう。

もっと昔の時代ならここで鉄拳制裁を加えられるケースもあったのだろうが、、

ここでしっかり自分自身が実行の監督をしていれば後から後輩がサボるのはちゃんと見てないお前のせいだとは言われなくなる

 

次に2の上の人たちに報告すると言うことだ。

これをすることで上の人たちからもお灸を据えてもらえるかも知れないし、

現状を把握してもらい理解してもらうことで後ほど後輩からの陰口『理不尽な指導を受けた』とかの

わけのわからない噂話にも耳を貸さなくなってくれる。

早めに手を打っておけば先輩らも味方になってくれるだろう。

大抵の場合これで言うことを聞くようにはなってくれるが

それでもまだ言うことを聞かない後輩というのはかなり少数派だがいる、、、

ここまできたらもはや税金泥棒だし首にしてほしいが所詮公務員、、、それが出来ない、、、

こう言った輩でも落ち着いて対処しよう。

例えいうことを聞かなくとも訓練や服務面での伝達事項はしっかり伝えておく

それでもいうことを聞かなければ逐次営内班長などの指導する立場の陸曹に報告

その指導者がその陸士に指導していく。→これを繰り返せば良い。

いずれそのいうことを聞かない後輩陸士はどんどん自分の立場がなくなっていくことに気づくはずだ。

これで危機感を持ち始めれば変わっていくだろうし変わらなければそのまま放っておけば良い

なんども言うが絶対に感情的になってはいけない

あくまで自分の役割の範囲内での行動に徹しよう

その隊員の人事権を持っているのはもっと上の立場の者だしその者のこの後の方針を決めるのも

小隊全体の判断なのだから。

 

この章のまとめ

  • 経験年数に応じた先輩としての対応を心がける
  • 実行の監督
  • 先輩、上官に逐次報告
  • それでもダメなら伝達事項などは伝え指示だけはしてやらなければ報告
  • これの繰り返し
  • あとは上の判断に委ねる

まとめ

この記事のまとめ

以上が僕の経験を基にした言うことを聞かない後輩隊員の接し方及び指導方針だ。

もちろんこれは僕自身の主観も入っているのでそれは違うだろうとか色々な意見があると思う。

なのであくまで参考程度にしてくれれば良い。

この記事が少しでも誰かの役に立ってくれれば幸いです。

今後も僕の6年間の自衛隊生活で感じたことや学んだことを発信できる範囲で書いていこうと思う。

それではまた会いましょう。

 

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