レンジャー訓練で学んだ鶏、蛇、ウシガエルのさばき方講座
これはレンジャー訓練の中でも生存自活訓練と呼ばれる訓練の1つです。
動物のさばき方以外にも、山地において火器がない状態での日の起こし方や泥水のろ過方法なども学びました。
今回シェアするのはこの記事のタイトルにもある通り
鶏や蛇やウシガエルのさばき方についてシェアします。
この訓練に移行する1週間くらい前に僕たちレンジャー訓練生は『動物授与式』というのを行いました。
レンジャー訓練というのはバディ行動「2人1組行動」が義務となっており
各バディごとにそれぞれ鶏とウシガエルを蛇「マムシかアオダイショウ」を授与されます。
特に鶏を授与された時は各バディそれぞれでその鶏に名前をつけるように命ぜられました。
僕たちバディが鶏につけた名前は『タロウ』でした。

支給された後はその動物たちを捌くまでの約1週間、飼育することになります。
とは言っても飼育方法はすごく単純で
- 鶏は毎日定時に」餌をあげる
- ウシガエルも餌とゲージ内の水換えのみ
- 蛇は500mlのフタに穴を開けたペットボトルに蛇が入っていてその中の水を交換してやるだけ
蛇に餌を食べさせないのはいざ僕たちが食べる時に蛇の体の中を綺麗にしておくため。
要するに衛生上の処置ですね。
この蛇の詳しいさばき方は下記の記事で解説してあるので読んでください!
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蛇のさばき方解説!
それでは本題である残りの鶏とウシガエルのさばき方について解説します!
レンジャー訓練、生存自活編1、鶏のさばき方
この鶏を捌く訓練が僕の経験したレンジャー訓練の中でもかなり気が滅入った訓練の1つです、、
今回僕たちが食べた部位は鶏の足の部分のみです。
僕たちが鶏を捌く前に助教が見本を提示してくれました。
鶏の殺し方から捌くまでの方法は下記の通りです👇
- 羽の付け根あたりに心臓があるからそこを両手で圧迫させて窒息死させる
- こと切れた鶏に対し合掌
- 支給されたナイフで首をギコギコを切り落とす
- 首を切り落とした鶏の足を掴んで上にあげてしばらく血抜き
- その鶏を約70度の気泡が出てき出す程度の温度に数分間つける
- お湯から取り出した鶏の羽を全てむしる
- 鶏の股間の関節がボキッと音がするくらい外れるまで一気に開く
- その外れた関節部分にナイフを入れ丁寧に足をそぎ落とす
- その足を焚き火で焼いて完成
- 残りの体の部分は埋葬し命に感謝しながら合掌
以上となります。
鶏を檻から取り出す時、既に鶏たちは自分のこれからの行く末を悟っていてかなり怯えて暴れていました。
助教からのアドバイスで暴れた鶏をつかむコツとして羽を持ってやると大人しくなると言われ実行してみたら本当に大人しくなりました。
しかしそれでもかなり怯えていました。
僕自身もこの時既にかなり気が滅入っていました、、、
そして遂に僕たちがこの鶏を殺さなくちゃいけない時がやって来ました。
やり方1の圧迫死させる方法で両手で鶏の心臓を抑えてる時に、あまりに怖くなり堪らず泣き出してしまいました。
号泣でした。
僕が泣きながら心臓を抑えるから他の同期が既に殺し終えてる時もなかなか死んでくれず、さらに必死に押さえるからボキボキとあばら骨が折れる音と感触がまた怖く、、、
ひたすら泣きながら圧迫させていたらようやく死んでくれました。。。
死んでくれてからの作業は楽になり淡々と助教の指示に従いながら鶏をさばいていました。
山の中で作業していたから作業中めちゃくちゃハエがたかって来ました。
死んだ鶏の中には死ぬ直前に卵を産み落としたものもいました。
これで鶏のさばき方は終了です。
レンジャー訓練、生存自活編2、ウシガエルのさばき方
ウシガエルは鶏と比べ捌くことに抵抗感があまりなかった。
ウシガエルのさばき方はこのようになっています。👇
- まな板の上に乗せ動かないように胴体を抑えておく
- ナイフの柄の部分でカエルの脳天を叩きつけて脳震盪「のうしんとう」を起こさせる
- カエルの意識がないうちにナイフで首を切り落とす
- 皮をめくるように剥いでやる
- 手足を切り落とす
- 串に刺す
- 焚き火で焼く
- 完成
カエルは鶏ほど暴れないので作業しやすかったです。
首を切り落としてから皮を剥ぐ作業が人形の着ぐるみを剥ぐ作業に似た感覚でした。
皮がヌルヌルと簡単にめくれましたね。

以上がカエルのさばき方でした。
レンジャー訓練、生存自活編3、鶏とカエルを実食してみて
実際に食べてみた時の感想としては、
にはとりの肉は正直硬くて美味しくなかったです。
使用された鶏自体が年配だったし助教の指示に従いながら捌いていた事で調理時間がかかっていたことから硬かったです。
助教たちに『自分たちで苦労して捌いたんだから美味しいだろう?』と言われ美味しいですと答えましたが、、、
もちろん命のありがたみを感じて感謝して食べました。
カエルに至っては逆に肉がかなり柔らかく食べやすかったです。
柔らかい魚の肉を食べてる感覚でした。
どの食べ物も味付けが塩コショウのみだったのでそこまで味はしませんでした。
まとめ
当時を思い返すと改めて貴重な経験ができたなと思います。
今まで何も考えず皿に出された料理を淡々と食べていましたが、
自分の手で生き物を殺め、捌いて食べる経験は誰でも簡単にできることではありません。
おそらくこの訓練の成果を発揮するような場面は今後僕の人生では無いかもしれませんが、
僕を成長させた貴重な経験であったことは紛れも無い事実だったでしょう。
これからも自分のレンジャー訓練体験談を通じて得たものや学んだことを発信していきますので楽しみにしててくださいね。
それではまた会いましょう!
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