レンジャー訓練中の人間関係面での苦労話
僕がレンジャー訓練に挑戦する前、やはり自衛隊で1番過酷な訓練というだけあり不安でしょうがなかったです。
その不安を払拭するために自分が所属していた原隊のレンジャー訓練経験者に体験談を聞いたりしました。
そしたら、、、
ベテラン自衛官;レンジャー訓練がどんなとこかって?
一言で言えば『人間の本性が浮き彫りになるところだ』
俺:、、、、、はい、、、
↑こんな感じで事前に情報を収集すればするほど不安が増長するのでやめました笑
そんな僕が実際にレンジャー訓練をしてみて、実際に経験してきた人間関係の苦労談をシェアしていきます。
特に僕はADHDとASDを患っているために「当時は発覚していなかったが」仲間たちにはかなりの迷惑をかけてきました、、、
この発達障害について詳しく知りたい方は下記の記事も読んでみてください。
それでは行きましょう!
レンジャー訓練期間中ADHD×ASDの症状が炸裂し同期やバディを悩ませた
レンジャー訓練を思い返してみれば、自分の発達障害、ADHDとASD、これが災いして多くの苦労を引き起こし、仲間にも沢山迷惑をかけてきました、、、
特にレンジャー訓練期間はずっとバディと一緒にいなければならずトイレ洗面入浴中ずっと一緒だ。
僕のバディは陸曹教育隊でも団長表彰取るほどの優秀な陸曹で、仕事が早くテキパキしているからadhdとasd併発してる不器用な僕が彼に合わせる事がどうしてもできなかった。
具体的にこんな悩みがありました👇
- トイレ「大」や洗面が遅くずっと待たせる。
- 雑嚢「ざつのう」に必要物入れて集合する際、慌てすぎて自分だけその雑嚢を持ってこず手ぶらで来て教官にどやされる
- 毎日朝の訓練開始前に実施されるレンジャー点検という身だしなみの点検で、他の同期より多くの指摘事項を挙げられる。
- ちょっとした事でパニックになり癇癪「かんしゃく」を起こした
- 感情移入が激しく号泣した事があった
普段からマイペースは僕は洗面なども日頃から遅く、自衛隊でも普段ならそれでも全く問題ない事なのだが、常に相棒のバディと四六時中行動を共にしなければいけないレンジャー訓練期間ではこれもバディを悩ませてしまう要因の1つであった。
雑嚢「ざつのう」というのは自衛隊員が訓練でよく使う、筆記用具やら訓練に使う道具やらを入れる手提げカバンのような物なのだが、レンジャー同期みんなで訓練に必要な道具をそれぞれ入れてその雑嚢を持って訓練場に到着してときに自分だけその雑嚢を持ってきてなくてどやされた事がありました。
レンジャー訓練は何をするにも時間に追われまくるからみんな自分に余裕がなく僕が忘れてることに気づかなかったのです、、、
特に慌てやすいadhdの僕は当時常にパニックになっていたのでこういうポカをよくやらかしていました。
何度もこうゆう凡ミスしていくにつれ助教たちも指導方針を変え僕ではなく僕のバディをドヤしたりビンタする様になりました。。。
『レンジャー点検』というのは毎朝の朝礼が終わり訓練に移行する前に実施されるもので、
助教たちによる被教育者の身だしなみチェックです。
このレンジャー点検の目的は細部にまで目をいきわたらせる『細心の注意力』を養わせること。
具体的に我々被教育者のどんなところを指摘されるのかというと
- ヒゲの剃り残し
- 目の輝き
- 戦闘服や帽子についてる糸くず
- 胸ポケットなどについてるマジックテープにゴミや糸くずがついてないか
- 戦闘服のアイロン具合
- etc,,,
↑これらの指摘事項の回数×10=腕立て伏せやかがみ跳躍といった筋トレの回数。
これに加えバディの分も加算されます。
例えば僕のバディが指摘事項3点で腕立て伏せ30回の時、僕が指摘事項7点で70回、合計100回をバディと2人で腕立てをすることになります。
この様にいつも僕だけ指摘事項が多くてバディに申し訳なかったです。。。

なのでいつも朝礼前にバディに僕の身だしなみチェックしてもらう様になりました。
『ちょっとした事でパニックになり癇癪「かんしゃく」を起こす』←というのは
言葉の通りなのだが、1度訓練中に時間に追われてる時に自分だけ訓練の準備ができてなくて、自分ではどうしようもなくなってしまいどうして良いか分からなくなり
パニックになり頭をかき出して『ワァー!!』と叫び出した事があります。
一瞬同期や助教がフリーズしてしまいました。。。
『感情移入が激しく号泣』というのは
レンジャー訓練の1つで『生存自活訓練』というのがあり、前から飼育していた鶏やへび「マムシやアオダイショウ」、ウシガエルを 殺してさばいて食べる訓練がありました。
僕が鶏を担当していたのですが鶏たちも自分が殺されることを察している様で檻から出すと暴れ出します。
そんな鶏をつかむコツとして、羽を掴んでやると大人しくなるのですが
それでもずっと怯えていました。
その鶏の感情が鶏を掴んでる僕に直に伝わり殺すのが怖くてしょうがなくなりました、、、
それでも訓練なので殺さなきゃいけなくて、助教の指示通り鶏の羽の付け根あたり「心臓がある部分」を手で押さえて圧迫死させるのですが
なかなか死んでくれんくて「コォ、、コホォ、、、」を苦しんでる姿を見てるのが辛くて楽になって欲しいのに死んでくれなくて
それが辛くてたまらず号泣してしまいました、、、

これまた教官、同期が困惑してましたね。
同期からはお前は優しいんだなとフォローをしてくれましたが。。。
他にも戦闘服のアイロンがけもバディより遅く手伝ってもらってたり食事時間も急がなきゃいけないのに自分だけ飯食うのも遅くみんなを待たせてたこともある。
こんな感じで迷惑をかけてしまいバディにはよく怒られました。
僕も反抗してしまったこともありますね。。。
僕以外の同期たちの人間関係のトラブル
僕以外のレンジャー同期たちもそれぞれ人間関係では苦労していました。
ある、もの凄く仲の悪いバディ2人組がいまして、
お互い気が強いもの同士なのでちょっとしたミスでキツイ言い方してしまったりしてました。
それが積み重なって助教が見てる前で小競り合いをしてしまい2人とも助教にこっぴどく怒られていました。
バチバチにビンタかまされてました。。
1番助け合わないといけないバディ同士でいがみ合ってしまうといざという時、なかなか助けを求める事が難しくなります。
そのバディの1人が訓練中よく心が折れてしまいバテる事が多くなってしまいました。
みんなからもたしなめられてしまい遂に本当に気持ちが挫折してしまい駐屯地を脱柵「脱走」してしまったのです。
教官、助教の指示のもと皆んなで外に出て一斉捜索したが当然見つからず大事になってしまい原隊の人たちが実家まで捜索してしまう事態となったのです。
当然その同期はレンジャー訓練を脱落してしまいました、、、
他にもお互い気が合わないバディもいたし
経験年数に差がありなかなか息が合わずイラついてるバディもいました。
『なんで聞いてないいだ!』『なんだその態度は!』と声を荒げてしまってました。
逆に出来るもの同士がバディになって息ぴったりなケースもありました。
バディ間以外でも訓練期間中みんな我が出てしまって居室の冷蔵庫のそれぞれの他人の名前が書かれた食料や飲み物をバレないからと勝手に飲んだりする人もいました。
他にも訓練期間中禁煙なのにも関わらずタバコを買ってるところを助教に見つかってしまった人も。。。
まとめ
レンジャー訓練を振り返ると改めてカオスな環境だったなと思いました。
この教育期間中あらゆるものが制限されていたので当然ストレスもたまりみんな我が出てしまっていたなと思いました
でもこのレンジャー訓練を終えた後もよくこの仲間たちと飲み会だったり一緒に訓練する機会もあって仲良くできています。
僕が自衛隊を辞めた後も飲み会に誘ってくれたりもしました。
具体的な訓練内容は他の記事で書いていく予定ですが、この訓練で苦楽を共にした仲間はやっぱり他の自衛隊仲間とも一味違うなと思います。
次の記事も楽しみにしてくださいね!
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それではまた!
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