発達障害について 自衛隊体験談

『ADHD』と『ASD』発達障害である僕が陸上自衛隊6年間で苦労した事

陸上自衛隊に発達障害の僕が入隊した事で苦労した体験談

ここでは僕が陸上自衛隊を6年間経験してきた上で、発達障害であるが故に伴ってきた苦労をシェアして行きたいです。

僕の発達障害が判明したのは自衛隊を退役した後の事なのですが、当時を思い返すとこの障害が原因で多くのことに苦労してきたなと思います。

自衛隊といえば集団生活

ADHD『注意欠陥多動性障害』ASD『自閉症スペクトラム』を患ってる僕がそんな環境にいれば当然多くの苦難が待ち構えていました。

この記事ではそんな体験談をシェアしつつ今後この障害とどう向き合っていくかを模索して行きたいと思います。

僕が患ってる発達障害「ADHD」「ASD」の症状について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください!

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『発達障害』ADHDおよびASDが併発してる事が判明しました

発達障害『ADHD』『ASD』である僕の『自分らしい』生き方

こんな方にこの記事を読んで欲しいです

  • 自分も発達障害だと思ってる
  • 知り合いに発達障害だと思う人がいて理解してあげたい
  • この発達障害とどう向き合おうか悩んでる
  • 発達障害である事の強みやヒントを知りたい

動画もどうぞ!

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発達障害の僕が陸上自衛隊で苦労した事〜集団生活編〜

結論から言うと僕が自衛隊の集団生活で苦労した事は以下の通り

  • 整理整頓が苦手
  • 片付けが苦手
  • 物をすぐに無くす
  • 仲間に対し許せない事が多かった
  • 感情がコントロールできず頻繁に怒っていた
  • 先輩、上官に対しても反抗していた
  • 後輩に対し指導する際どうしても感情が前に出てしまう

整理整頓、片付けが苦手なのは自衛官としてかなり大変でした。

ずっと習慣的にしなくてはいけない事なので日が経つにつれて慣れてきて出来るようにはなりましたが。

それでも実家に帰ると自分の部屋は整理整頓はできなかったです。

とにかく油断すると部屋はすぐに散らかります

入隊当初の新隊員教育訓練の期間はこれで同期によくたしなめられました。

物も頻繁に無くしてました、、、

すぐに見つかるのですが、いつも所定の位置に置いてる物を何かがきっかけで別のところに置くとすぐにそれを忘れ

「あれ?どこやった?!」てなり1人で大騒ぎになります。

これでよく集団行動で出遅れていました

 

仲間に対し許せない事が多いと言うのは、明らかに勤務怠慢したり人を小馬鹿にするような態度をとってくる人はもちろんの事、

ちょっとした考えの違う人とも折り合いがつかずによくもめていました。

特に自衛隊では集団生活が基本なので四六時中仲間と暮らしているのでいつも誰かと争ってました。。。

エイジ
エイジ
思い返すとあの頃は敵が『いた』のではなく『作っていた』のかもね

上官に対しても反抗した事がありました。

常にと言うわけではありませんが、どうしても理不尽なことに我慢ができず、感情もコントロールできずに声を荒げてしまった事があります、、、

エイジ
エイジ
なんで俺だけ〜なんだ!!
エイジ
エイジ
なんで他のみんなは〜なのに!!
エイジ
エイジ
うちの部隊の幹部は自分の部下や末端に対し一切なんの配慮もない!!

自衛隊という組織でこれやってしまったら完全アウトですよね、、、

他にもこんなケースも👇

全ての後輩に対してと言うわけではありませんが、1部のどうしてもゆうことを聞かない、やる気のない、もしくは挑発的な態度をとる後輩たちに対し、初めは我慢するのですが、どうしても接し方が不器用なのも相まり1度たかが外れてしまうと歯止めが利かなくなり指導ですらなくなってしまう事も、、、

それを見ていた周りに今のはやり過ぎだったのではないか?と指摘された事もありました、、、

 

発達障害の僕が陸上自衛隊で苦労した事〜訓練編〜

発達障害の僕が訓練面で苦労した事をまとめるとこうなります。

  • 時間をかけてようやく慣れてきたやり方が状況が変わり変化するとその変化に付いていけない
  • 教育訓練中に時間を迫られる場面になるととにかくパニックになる
  • 感情移入が激しく周囲を動揺させた事がある
  • 同期が当たり前にできる事がどうしてもできない
  • 上官に命令、指示された事を理解するのが遅く仲間が清々と動けているのに自分だけついていけなくなる事がある
  • 仲間同士で作戦会議する際自分だけ話についていけない時がある

変化に付いていけないというのは戦闘訓練などの場面で決められた動きをする訓練で、体に覚えこませたやり方が少しでも変化すると混乱してしまいわけが分からなくなってきた事があります。

時間を迫られるというのは、『何時までに〜を用意して〜に集合!!』みたいに皆で急げ〜!って状況になるとこれもよく頭の中でパニックを起こしていました、、、

感情移入が激しいというのは、レンジャー訓練をした時、生存自活訓練と言う訓練があり、自分たちで飼育していた鶏を殺して捌いて食す訓練をしている時、

鶏の恐怖心が伝わりそんな鶏を自分が殺すのか、、、と怖くなり鶏を圧迫死させてる時に堪らず号泣してしまった事がありました。

号泣してしまってたのは自分だけでした。

周囲はとても困惑してしまってたと思います。

他にも同期ができる作業でも少しでも細かくたり複雑になるとどうしても何故か自分だけ完璧にこなす事ができない、理解が遅くてついていけない、話についていけない場面がよくありました。

話についていけないと言うよりはむしろ話し声が頭に入る前に右から左に流れていってしまう感覚でした。。。

これは典型的なADHDの症状らしいのですが、これが原因でよく周囲からはズボラな奴だと思われていました。

 

陸上自衛隊で発達障害の症状がうまく機能した事

逆に僕が発達障害『ADHD』と『ASD』だったからこそ上手くいった事例をいくつか紹介していきます。

エイジ
エイジ
発達障害は何もマイナス面ばかりではないと言う事なんですよね!
  • 銃剣道のような個人種目のスポーツ競技では同期以上のパフォーマンスを発揮!
  • センスを求められる科目ではなく努力科目においてはADHDの特性が存分に活きた
  • 人間関係でもADHDの特性が上手く機能したこともあった!
  • 昇任試験の学科試験勉強や面接対策の勉強においても誰よりも没頭できた!
  • 昇任試験の体力検定でも最高のパフォーマンスを発揮!

銃剣道というのは陸上自衛隊の訓練の1つで戦技習得の目的で行われていて、たまに自衛隊内や一般の大会にも出場したりします。

特に僕みたいなADHDはスポーツの中でもこのような個人種目では相性がいいのか訓練に没頭しやすく良いパフォーマンスを発揮しました。

いい意味で感情が高ぶり訓練に励めたというわけです。

エイジ
エイジ
負けたら悔しいしなにくそ魂が人一倍機能してました笑

努力科目においてもADHDの特性が存分に活きた』というのは何か1つのことに没頭しやすいのでひたすら練習して成果をだす科目に関してはそれなりに能力を発揮できました。

決められた動きがあってひたすらその精度を上げる訓練では頑張れましたね。

具体例で言えば上記で紹介した銃剣道もしかり、基本教練、障害走、体力検定、戦闘訓練、ロープ結索法では人並みかそれ以上の能力を発揮できました!

要は1人で頑張れ没頭できる種目なら成功例として挙げれるという事です。

人間関係でもADHDの特性が上手く機能したこともある』←このケースに関してはADHDやASDの方は他人の気持ちを読み取る事が苦手と言われていますが、

逆に良くも悪くも感情が昂ぶり安かったり感情移入しやすい特性もあります。悪く言えば情緒不安定、、、苦笑

この特性があるから相手の気持ちを自分なりに理解しようと必死になりその上共感、同調しやすい1面があります。

嫌いな人含め全ての人にできるわけではありませんが自分が個人的に好きな人やこれから人間関係を築いて行こうって人とは仲良くなりやすいです。

なのでADHDの交友関係は狭く深くなるんですね。

特に僕が思う自衛隊人生において1番発達障害の特性が1番活きたな思う事柄は何と言ってもこれ👇

 

目先の重要で期限が迫っている事柄には日頃から人並み以上に没頭できる!

 

これはadhdの特性で過集中と呼ばれるものだそうです。

自慢ではありませんが自衛隊において昇任試験に関しては誰よりも努力出来たと思っています笑

幸い自衛隊の筆記試験の勉強は教科書や過去問の暗記がメインでしたので苦手な頭の回転を要求される事なくすんなりと没頭できました。

消灯時間過ぎても自習室で許可とって毎日夜遅くまで勉強してました

昇任試験には他にも体力検定もあり、合格するためにという目的があった時はどうすればもっと良いパフフォーマンスを発揮できるか必死に考えたり先輩に色々質問しつつガムシャラに鍛えていました。

この発達障害の特性のお陰で試験結果は学科、体力面共にトップクラスの成績を修める事が出来ました。

合否に関しては人間関係なども諸々の要素も見られるので上記で挙げてきた人間関係の失敗談も選考基準となり残念ながら不合格となりましたが。

まとめ

この記事で僕が言いたいことをまとめると

  • 自衛隊のような集団行動を主とする職はADHDのような発達障害者には向いていない
  • するのであれば皆の理解と協力が必ず必要
  • 心療内科や同じ症状の方など発達障害に対し理解がある方に相談日常生活で意識しないといけない事やどう向き合っていくかを模索しなければいけない
  • 発達障害ならではの強みは徹底的に活かそう!!
  • 発達障害者は自分の得手不得手を把握自分の土俵で勝負する!

自衛隊時代の僕は自分がまさか発達障害だとは思っていなくて判明したのは退役した後でした。

無自覚だったからこそ仲間にはかなり迷惑もかけてきました。

集団生活で人間関係の部分に関して言えばどちらか片方だけが100パーセント悪いなんて事はあり得ませんが。

上記で話した体験談があるから自衛官だった当時の仲間たちの中では僕みたいな奴もいるんだと理解してくれた人もいればやはり敬遠する人も多かったです。

自分で言うのもなんですが、、、

こんな僕が陸上自衛隊を6年間も続けて来られた理由は仲間たちに恵まれた事と学生時代から体育会系の環境に身を置いていた事よりストレスの耐性が強かった事。そして良い意味で発達障害特有の図太さがあったからなのかな?って思います。

自衛隊辞めた後は自衛隊の就職補導で見つけた工場勤務したり海外で留学したりワーホリしたり、日本各地のリゾート地を転々としながら稼ぐリゾバしたり自分の直感に従い好きなようにいきています。

関連記事:発達障害『ADHD』『ASD』である僕の『自分らしい』生き方

今後の記事でも学生時代にADHDが原因で苦労した事や現在僕がしてる生き方についても発信していきますので

僕のように発達障害に悩んでる方、そうではないのかな?と悩んでる方に対して何かのヒントになってくれれば幸いです。

それではまた!

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